東農大北海道が函館大を4-0で下し、白星発進した。19年侍ジャパン大学代表候補の3番古間木大登捕手(4年=遠軽)が、決勝打を含む4安打2打点。リードでも林虹太(3年=佐久長聖)、伊藤茉央(3年=喜多方)を好リードし、完封リレーでの勝利に導いた。

まずは3回1死一、三塁で先制の右前適時打。1-0の7回1死三塁では左越え適時二塁打を放ち、貴重な2点目をたたき出した。「(林)虹太が頑張って投げていたので何とか点を取ってあげたかった」。19年に2年生捕手として全日本学生選手権4強を経験。最終学年となり「今年は自分が引っ張らないと」と、役割を果たした。

コロナ禍の影響で始動が例年より約1カ月遅れ、3月中旬に集合。自主練習期間が伸びた分、遠軽の実家で、徹底的に筋力アップに励んだ。「いつもオフ明けのブランドンさんの体がすごかったことを思い出した」。今季西武入りした先輩の取り組みを見習い、この冬だけで5キロ増の92キロに。ブランドン化で「パワーがつき、力まず芯をとらえればボールが飛ぶようになった」と成長を感じ取っている。

「一緒に寮生活していた選手が、すごいところでプレーしていて刺激になる。ブランドンさんにも全国に行けと言われている。何としても優勝して、もう1回神宮に行きたい」。強肩巧打の司令塔が、19年秋以来のリーグ制覇を引き寄せる。【永野高輔】