伝統を継承し、名勝負を紡いでいく。15日の巨人-阪神戦(東京ドーム)で「伝統の一戦」は2000試合目を迎える。

阪神矢野監督が巨人戦への思いを明かした。「優勝が決まった試合が一番印象に残っている」。05年9月29日の甲子園。満員のスタンドから「あと1球」コールが起きる中「最後(投手は)久保田で左翼へ飛んでね」。レフト金本が飛球をつかみ、マウンド上での歓喜の輪の中心で抱き合ったことを鮮明に覚えている。

チームはその瞬間を最後に優勝から遠ざかっている。宿敵を倒すことが、悲願のリーグVへの近道といえる。「俺らが勝つのが、阪神ファンの喜びでもあるし、ジャイアンツを意識して戦えば俺ら自身も成長していける。これからも意識して戦っていきたい」。昨季は8勝16敗と大きく負け越したが、ルーキー佐藤輝らの活躍で今季はここまで3勝3敗と互角。「今までのOB、先輩がつくってくれた伝統は受け継いでいかなあかんし、いつもと違って気持ちが入る」。多くの虎戦士が紡いできた伝統の一戦の重みを感じつつ、メモリアルゲームに臨む。

現役時代に通算1000試合出場や1000安打のメモリアルも巨人戦だった。指揮官3年目の今季は現在、2位巨人に3・5ゲーム差をつけて首位に立つ。節目の一戦を含む敵地3連戦を制し、加速する。

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>

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