「伝統の一戦」が、15日の試合で通算2000回目を迎える。1934年(昭9)創設の巨人と35年創設の阪神は、日本野球界における「永遠のライバル」として幾多の名勝負を繰り広げてきた。対戦成績は巨人の1093勝834敗71分けで、今季は3勝3敗と伯仲している。首位阪神と2位巨人のゲーム差は3・5。14日からの巨人阪神3連戦(東京ドーム)の第2戦で迎える節目の一戦を前に、両球団の歴代キャップ8人の「マイ ベスト 伝統の一戦」をはじめ、日刊スポーツが選出した名場面をお届けします。(記録は2021年5月11日現在)

◆05年9月29日(甲子園)

2日前に村上ファンドが阪神電鉄の筆頭株主になったことが判明した激動の中、優勝マジック1の阪神が2年ぶりのリーグVを決めた。初回に4番金本が先制打を放つなど、打線が先発内海らを攻略して5得点。先発下柳が6回0封し、JFKで逃げ切る快勝だった。阪神が巨人に勝っての甲子園胴上げは戦後初めて。岡田監督は亡き父勇郎さんの誕生日に5度宙を舞った。「ジャイアンツの前で胴上げできて最高に幸せです。オヤジが最高の舞台をつくってくれました」。岡田監督は3歳の時、生後間もない妹を亡くしており、天国の家族にささげる涙のV報告になった。【04~05年=松井清員】

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>