「伝統の一戦」が、15日の試合で通算2000回目を迎える。1934年(昭9)創設の巨人と35年創設の阪神は、日本野球界における「永遠のライバル」として幾多の名勝負を繰り広げてきた。対戦成績は巨人の1093勝834敗71分けで、今季は3勝3敗と伯仲している。首位阪神と2位巨人のゲーム差は3・5。14日からの巨人阪神3連戦(東京ドーム)の第2戦で迎える節目の一戦を前に、両球団の歴代キャップ8人の「マイ ベスト 伝統の一戦」をはじめ、日刊スポーツが選出した名場面をお届けします。(記録は2021年5月11日現在)

◆16年4月27日(甲子園)

シンデレラストーリーの始まりだった。腰を痛めて13年に育成契約となった原口がこの日、3年ぶりに支配下復帰。即出場選手登録され、代打でプロ初出場。さらにプロ初安打もマークした。巨人3連戦で着用予定の「輝流ライン」ユニホームは間に合わず。山田2軍バッテリーコーチのユニホームを借りての出場だった。5月には打率3割8分、5本塁打、17打点で月間MVPを獲得。球宴にも初出場を果たす。19年に大腸がんであることを公表した原口。不屈の男は、あの試合から多くの人に勇気を与え続けている。【21年~・桝井聡】

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>