巨人平間隼人内野手(24)が13日、3、4月の「スカパー! ファーム月間MVP賞」に輝いた。

3、4月で打率3割8分7厘、4打点、2盗塁をマーク。キャンプから「強く打つ」ことを意識し、強く持ちすぎていたバットを内から出す意識を修正することで結果につなげた。「キャンプから(阿部2軍)監督と松本(2軍野手総合)コーチとかに付きっきりでやってもらっていたことを、ずっと継続してやってもらっているので」と継続的指導に感謝した。

19年育成1位で入団したスピードスター。昨季の春季キャンプは新人唯一の1軍に抜てきされたが、インフルエンザで途中離脱。チャンスをものにすることはできなかった。「体調管理には気を付けるようにしています。コロナもあるので」と同じ轍(てつ)は踏まないように心がけている。

高い向上心で結果を引き寄せた。4月末に同じ左打者の丸がジャイアンツ球場を訪れた際には、左投手と対戦する時の考え方を尋ねた。「引っ張りに行くという人もいれば、反対方向という人もいる。いろんな人の意見を聞いて」と反対方向を意識する丸の考え方を引き出しに加えた。

現在はイースタン・リーグ2位の打率3割6分3厘をマークし、守備でも二塁、遊撃、三塁、左翼でスタメン出場するなどユーティリティーな活躍をみせる。「支配下の期限が7月いっぱいなので、何とか頑張って支配下を取って、1軍に出られるようにしていきたいです」。同じ四国IL・徳島出身の増田大輝内野手(27)は17年に支配下登録を勝ち取り、今では走塁のスペシャリストとして、1軍に定着した。先輩の背中を追い、まずは支配下登録、そして1軍の舞台での活躍を目指す。独立リーグ時代に1度は野球をやめ、電気工事士として働いた経歴を持つ苦労人が、自身初の“タイトル”を飛躍のきっかけにする。【久永壮真】