“ほこたて対決”に挑む。首位楽天のドラフト1位早川隆久投手(22)が規定打席到達者で両リーグ唯一の1桁、わずか4三振のオリックス吉田正尚対策に頭を巡らせた。13日、先発予定の16日オリックス戦(京セラドーム大阪)へ仙台市内で調整。リーグトップの奪三振率9・21を誇る左腕は「初対戦の打者も多く、1打席捨てるという感じでの見逃し三振も多い。ここからは簡単には取れない」と引き締める。

“三振をしない男”とは4月4日に対戦。第2打席に内角高め、見逃せばボール気味の直球を右翼席へ先制2ランを許し、プロ初黒星を喫した。「ボール球でも自分が打てると思ったら反応される。危ないボール球もある、ということを認識して対戦できれば」と警戒心を強める。

キャンプ中は投じていたツーシームを「精度が低い」と封印。150キロ近い直球とカットボール、スライダー、カーブ、緩急で2種のチェンジアップを駆使する。右打者に被打率2割1分6厘も、左打者には同3割4分8厘と分が悪い。「まだ解決策は見つかっていないですが、考えながらやっていければ」。壁を乗り越え、無敵の盾を手に入れる。【桑原幹久】