阪神青柳晃洋投手(27)が、7回5安打1失点の好投で今季3勝目をつかんだ。「一つ勝てたというのはすごく自信になるというか、うれしいです」。巨人相手には19年5月14日以来、2年ぶりのの白星だった。

「試合前から、岡本にはしっかりやり返したいという気持ちで臨んでいた」。前回4月21日の巨人戦(東京ドーム)では、4番岡本和に2本塁打を浴びて今季初黒星。この日は第2打席で犠飛を浴びたが、3打席の対戦で安打は許さず。リベンジを意気込んだ一戦で、見事に抑え込んだ。

当初は12日中日戦(甲子園)で先発予定だったが、今季自身2度目の雨天中止。「もう、正直慣れてるんで(笑い)。行けと言われたところに行くだけだと思う」。本来ならこの日は新外国人アルカンタラの予定だったが初登板で巨人戦は過酷な状況。雨で流れた分、首脳陣は安定感抜群の青柳に初戦を託すことができた。「雨で流れたのは残念でしたけど、前回もやられた巨人にまたリベンジする機会ができたんで、それは良かった」。登板日変更のツキも味方に、“雨柳さん”が大きな白星をつかんだ。

プロ1年目の16年、初めてセ・リーグ相手に登板したのも巨人戦。7回無失点で勝利した当時の記憶は今でも鮮明だ。「ファンの熱気、盛り上がりは、やっぱり巨人戦だと上がるなと思う。そういうところで投げられてるのは、プラスに捉えてます」。青柳の粘投が光り、今季チームの1点差勝ちは6試合目。伝統の一戦1999試合目でつかんだ白星は、新たな糧になる。【磯綾乃】

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