巨人がブルペン整備で首位阪神の反撃態勢を整える。米国の市民権取得手続きのため渡米し、3日に再来日した守護神デラロサは2週間の隔離期間が終了。18日からの広島2連戦(東京ドーム)の試合前練習に参加し、状態を確認した上で、1軍復帰への道筋を検討することになった。2軍で再調整中のビエイラは18日に再昇格する予定だ。

両右腕不在の影響は少なくなかった。ビエイラ抹消後の9試合で、リリーフ陣は防御率4・60。鍵谷や中川らがフル回転で踏ん張っているが、16日阪神戦では同点で登板した2番手のドラフト1位平内が打ち込まれ敗戦。宮本投手チーフコーチは救援陣の奮闘をたたえつつ「デラロサが帰ってくるまで協力してやっていければ」と語る。阪神とのゲーム差は今季最大の4・5。エース菅野の復帰時期が不透明な中、まずは助っ人リリーバーの段階的復帰でチーム力を底上げする。