来日初の一塁守備に就いた阪神ジェリー・サンズ外野手(33)が攻走守すべてで大ハッスルし、3連勝に貢献した。まずは5回に野村のライナーを真上にジャンプして好捕。1点リードの6回1死一、二塁では西川の低いライナーをキャッチすると、一塁ベースへ頭から必死に帰塁しようとする一塁走者浅間に向かってダイビングした。体にタッチして併殺にし、試合の流れを渡さないビッグプレーとなった。「日本に来てからは1軍では初めてだけど、これまでもたくさん守ってきたポジションだし、何の違和感もなかったよ」と胸を張った。

前日3打席連続適時打のバットでも貢献した。8回1死二塁から中前適時打。「(佐藤)輝が出てくれたから何とかかえそうと。いい仕事ができてよかったよ」 2点差に広げる貴重なダメ押し打となった。交流戦は全15試合に出場して打率3割3分9厘、2本塁打、10打点。佐藤輝と入れ替わった6番で3戦連続打点と勝負強い。

安打で出た2回は続く小野寺の4球目に二盗を決めた。これが今季初盗塁。4月16日ヤクルト戦では失敗していたが、しっかり決めた。メジャーでも11年ドジャースで3個、韓国でも1個、昨年も2個決めている。

矢野監督は「守備でも頑張ってくれた。いいプレーをしてくれたのは今後につながる」と、キャンプでロハスの左翼起用を想定し、一塁を練習させてきたことが生きた。マルテを休ませるなど、一塁手サンズは交流戦後のチーム戦略の幅を広げることとなりそうだ。【石橋隆雄】

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