阪神が田中将から09年以来の勝ち星を挙げ、連勝で楽天3連戦の勝ち越しを決めた。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は、次の通り。

-相手が田中将という試合をホームラン攻勢で制した

矢野監督 いや、両方、2死からやしね。マルテの四球と(大山の)本塁打。テル(佐藤輝のソロ)も2死からやったし、そういうところではこっちも大きいけど、相手に与えるダメージもあると思うんでね。いいところで2人が打ってくれたというね、いい本塁打になった。

-打つべき人が打った

矢野監督 まあ(大山)悠輔の状態がちょっとまだね、もっともっと良くなると思うんで。そういうところでは悠輔に1本出て、もちろんもう1本どこかで欲しかったけど。でもノッていくものにしてもらいたいし。輝も3本出たっていうのは、価値あると思うし。また、マー君から打ったという、いいピッチャーから打てたということも、あいつにとっては大きなプラスになると思うんでね。そういう中身をとっても、大きいホームランかな。

-伊藤将の投球

矢野監督 ちょっと球数が増えたから、どこまでいけるんかな、5回で終わるんかなとか途中はいろいろ考えながらやったけど、よく7回までいってくれたし、6回、7回のところをしっかりいってくれたというところは、これからあいつの中でね。前半でやられるというのは今まで少ない。そういう勝ち、負けのギリギリのところで粘れるか、どうかというところの粘りができたんでね。それで、また勝ちが付いたというところでは、いい経験できた勝ちになったと思うんでね。チームにとっては、あそこまでいってくれたというのは大きい投球。

-佐藤輝はこの交流戦期間でも、初対戦の良い投手の難しそうな球を打つ

矢野監督 ストライクゾーンのボールに対してはもちろん、ああやって反応ができるのは素晴らしいし。また、それを本塁打にできるのが輝の魅力なんだけど、その中で相手がまた違う攻略というか、そういうものをしてくるんでね。振らない怖さとかが今後の課題になるんかなと思うけど。

-佐藤輝にベンチで言葉をかけたか

矢野監督 そうそう。試合前もそんな話していて。じいちゃん、ばあちゃんが喜んでくれるようなホームラン打てたらいいなという話をしていたんやけど、ほんまにホームラン打ったし、3本打ったし、じいちゃん、ばあちゃんも喜んでくれると思う。あいつも昔からこっちに帰ってきたり、試合も見たことあるというのを言ってたから、喜んでもらえるものになったんじゃない? 

-東北福祉大・伊藤監督のお墓参りは

矢野監督 今日の朝、行ってきたよ。

-どういう報告を

矢野監督 こうやって監督やらせてもらっています、ということと、勝つことだけじゃなくてね、野球界にプラスになるというか、子供達を笑顔にするとか、ファンの人にもっともっとタイガースを好きになってもらうとか。大きなビジョンというか、そういうものを自分は持って戦っていって、みんなも選手もスタッフもそういうことをやろうとしているチームになってきていると思うんで、見守って下さいという感じかな。

-1試合を残して交流戦勝ち越しが決まった

矢野監督 まあ正直、調子が良かったかというと、苦しい状態が多かったと思うんやけど、苦しい中でもベンチのいろんなメンバーとか、結果的に勝ち越せているというのは総合的な全員の力と気持ちというか、意識というか、そういうものの高さが何とかそういうところで踏ん張れたのが大きいし。まあ、やっぱり、交流戦というのは何かムードが変わりうるというようなところの戦いだったんで、そういうところでは全員で乗り越えられたという手応えは感じています。

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