阪神梅野隆太郎捕手(30)が東京五輪を戦う侍ジャパンに緊急招集されることが17日、決定的となった。18日にも発表される。15日の西武戦で左足を負傷していた広島会沢翼捕手(33)がこの日、メンバー内定を辞退。有事を受け、この日ちょうど30歳の誕生日を迎えた虎の要が代役に指名された。

前日16日に内定が発表された捕手はソフトバンク甲斐、広島会沢の2人。ただ、稲葉監督は会沢については「球団関係者からの報告を待っている。話を聞いてからどうするか決めていきたい」と含みを持たせ、代役として梅野が有力視されていた。阪神勢では青柳晃洋投手(27)、岩崎優投手(29)に続いて3人目の選出となる。

プロ入り後の日本代表経験はないが、ブロッキング能力と強肩は球界屈指。昨季まで3年連続でゴールデングラブ賞を獲得しており、満を持しての侍ジャパン入りとなる。今季も正捕手としてチームの首位独走を支え、得点圏打率3割8分1厘はリーグトップ。6盗塁の俊足も大きな武器となる。

今年の4月には、あらためて東京五輪への思いを言葉にしていた。「もちろん出たい。キャッチャーとして隙のないようにアピールして、入って活躍したいなという気持ちは常に持ち続けている」。涙をのんで辞退を決断した会沢の思いも背負い、覚悟を決めて代表ユニホームに袖を通すことになる。