新潟にNPBのプロ野球球団を誕生させ、多目的ドームの建設を目指す「日本海ドームシティプロジェクト」の設立総会が24日、新潟市で開催された。球団とドームを中心にした街づくりで地域を活性化することが目的。球団設立は買収ではなく、20年にソフトバンク王貞治球団会長(81)や元ヤクルト監督の古田敦也氏(55)らが明かした現在の12球団から16球団への拡張構想に加わり、実現を図る。

野球以外にコンサートや他スポーツが開催できる多目的ドーム建設を計画。新潟出身でIT企業フラーの社長を務める渋谷修太代表(32)は「仕事と遊びがあれば若い人は新潟に帰ってくる。県のエンタメを充実させたい」と言う。

これまで県内の球団誘致やドーム建設の活動は野球関係者が中心だった。今回は渋谷代表ら発起人26人のうち野球関係者は9人と、企業人が大半。「野球人による野球人のための、ではなく県民による県民のためのプロジェクトに」と渋谷代表。今後は定期的なイベント開催、野球イベントとのコラボなどで県民の関心を高めていく。

トークショーも行われ、プロ野球OBクラブの広野功氏(77)松沼博久氏(68)石毛宏典氏(64)が出演。石毛氏は「県民が前のめりになってプロジェクトを応援すれば必ず成功する」とエールを送った。渋谷代表は1880年代後半から90年代半ばに新潟市が人口で全国1位だったことを挙げ「新潟をもう1度、日本一魅力のある場所にしたい」と話した。