マッチョマン、ホームランダービー優勝!全パのオリックス吉田正尚外野手(28)が、球宴のホームランダービーで優勝し、賞金100万円をゲットした。

巨人岡本との1回戦を7-5で勝利。ヤクルト村上との準決勝では、打撃投手を任せたソフトバンク栗原から右腰付近に“死球”を受けるハプニングがあったが、強振6-5で接戦を制した。

決勝は前日16日に準決勝を突破していた西武山川と対戦。2分間の対戦で、4-4の同点に終わると、1分間の延長戦に臨んだ。この日4回目の打席で疲労困憊(こんぱい)だったが、5-4(計9-8)で勝利。7分間の強振劇場で、ホームランダービー初優勝を勝ち取った。

吉田正は、ファンが求める芸術作品を、必死に仕上げる。本塁打については「スタンドインした瞬間が打撃の完成系」だと常々、話しており「僕は、インパクトの瞬間に100の力をぶつけるだけ。フルスイングって勘違いされがちですけど…。フォロースルーは気にしていないんです」と、力強いコンタクトを心掛ける。

アーチを描いた後の声援、大きな拍手には「ファンが喜んでくれるなら」と笑顔。「本塁打数=強いスイングができている証し。芯に当てないとスタンドには届かない」。飛距離十分な打球に、高いコンタクト率。夢の祭典で、吉田正のすごみが、また増した。