DeNAが9回に3点差をひっくり返し、ビジターにもかかわらずサヨナラ勝ちした。1-4で迎えた9回裏1死三塁、宮崎敏郎内野手(32)の二ゴロで1点を返した。2死無走者となったが、売り出し中の高卒2年目、森敬斗内野手(19)が右前打で出塁。続くルーキー牧秀悟内野手(23)が右中間へ同点2ランを放った。

再び2死無走者となったが、代打柴田竜拓内野手(27)が四球で出塁した。代走宮本秀明(25)が二盗を決めると、楠本泰史(26)外野手が、この日3安打目となる二塁内野安打を放ち、二塁から宮本が生還してサヨナラ勝ちした。

DeNAは連敗を4で止め、エキシビションマッチで2勝目(6敗1分け)を挙げた。三浦大輔監督(47)は「連敗どうこうはなかったけど、途中からいった選手が必死だった。楠本までにつないでつないで。2死走者なしから森が出て、牧のホームランも逆方向で柴田も粘って塁に出て、宮本が走ってセーフになったのも(サヨナラに)結びつけたのは大きい」。若手野手の力でサヨナラを呼び込んだことに、目尻を下げた。

京セラドーム大阪での開催で、DeNAは本来、先攻のはずだった。三浦監督は「ちょっとオリックスさんに無理言ってお願いした。ずっとビジターで、後攻めのリズムを選手たちにやってもらおうと」と後攻になった経緯を説明した。DeNAは本拠地の横浜スタジアムを五輪会場として提供しており、エキシビションマッチでは全10試合をビジターで戦う。ここまで8試合はすべて先攻だった。ビジターチームのサヨナラ勝ちという珍結果に結び付いた。【斎藤直樹】

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