阪神大山悠輔内野手(26)が劇的な逆転サヨナラ15号2ランを放ち、3連勝で1週間ぶりに首位を奪い返した。勝った方がセ界のトップに立つ伝統の一戦第2ラウンド。1点ビハインドでこのまま敗戦かと思われた9回無死一塁。守護神ビエイラを完璧にとらえて左越えに運んだ。試合は阪神が5回に梅野の2ランで逆転すると、巨人が6回に岡本の2ランで再逆転。元4番の意地が、手に汗握る首位攻防の空中戦を鮮やかに締めた。

▼大山のサヨナラ本塁打は19年8月10日広島戦、20年11月4日ヤクルト戦に次いで3本目。阪神選手の3年連続サヨナラ本塁打は74~76年田淵幸一、13~15年福留孝介に並ぶ球団タイ記録。

▼阪神選手が巨人戦でサヨナラ本塁打を放ったのは、19年5月29日に高山俊が代打満塁本塁打を放って以来。逆転サヨナラとなると、62年9月23日藤本勝巳、67年9月10日藤井栄治、88年9月11日田尾安志に次いで33年ぶり4人目。

▼阪神の今季サヨナラ勝ちは4月3日中日戦(山本が中二塁打)7月12日DeNA戦(大山が中安)に続き3度目。