8月3日に27歳で他界した木下雄介投手の追悼試合として行われた。試合では、監督、コーチ、選手、ドアラ、チアドラゴンズら全員が、木下さんへの弔意を示し、喪章をつけ背番号「98」の特別ユニホームを着用。球場には弔旗が掲げられ、試合前にはセレモニーが行われた。ベンチ前に両チームが整列し、木下さんの特別映像が流された。後方に木下さんの背番号「98」が記されたマウンドへ親族、与田監督、柳、大野雄、木下拓、京田が献花し、黙とう後にはセレモニアルピッチが行われた。マウンドを投手陣が囲む中、家族を代表して木下さんの長女叶望(かの)さん(4)、長男志厳(じげん)さん(2)が投球し、しゃがんだナイン全員にハイタッチしてセレモニーを終えた。

追悼セレモニーは、ウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)の試合開始前にも行われ、木下さんの実兄、木下貴介(きすけ)さん(31)がセレモニアルピッチに登板した。また一部選手は、試合前練習で追悼試合に合わせた木下さんの背番号などがプリントされたTシャツを着て練習に励んでいた。なお、9月5日は20年ヤクルト戦(神宮)で木下さんがプロ初セーブを挙げた日でもあった。

木下さんは右肩、右肘のリハビリを行っていた7月6日にナゴヤ球場での練習中に倒れて救急搬送。意識不明の状態が続き、8月3日に亡くなった。