関西国際大・翁田大勢投手(4年=西脇工)は巨人から1位指名された。

ドラフト1位の評価に、驚きは隠せなかったが、翁田はきっぱりと言い切った「他のドラフト1位の選手のようなすごいもの(実績)は残していないので、巨人ファンの方も大丈夫かと思われているかと思うので、プロに入って成績を残して信頼される投手になりたい」。

最速157キロ右腕はまだまだ進化を続ける。今年5月中旬に右肘肘頭(ちゅうとう)を疲労骨折。治療を続け、今秋の阪神大学リーグでは最速が5キロアップした。「パーソナルジムに通い始めて、筋力的に変わったことで球速が上がったことにつながった。自分の持ち味は、ストレートでどんどん押せるところ」と自己分析。「160キロを投げるのが目標で、ストレートには磨きをかけたい」と頼もしい。「自分の投球スタイルはリリーフに向いていると思うので、中継ぎや抑えを任されるようになりたいです。新人王とかのタイトルにも食い込んでいける選手に」と意気込んだ。

西脇工時代は指名漏れしたが、大学で成長し10球団から調査書が届いた。PL学園出身で、巨人桑田投手チーフコーチ補佐の1年先輩にあたる鈴木英之監督(54)も「監督生活の中で、ストレートのスピード、パワーは見てきた中で一番。益田(ロッテ)の大学時代より、ストレートは力がある。160キロも夢ではない。プロで鍛えられればまだまだいい投球ができると思う」とエールを送った。

兵庫県・三木市出身、181センチ、88キロ、右投げ右打ち。