DeNAはドラフト1位指名の市和歌山・小園健太投手(18)ら、育成2人を含めて8人の交渉権を獲得した。三原一晃専務取締役球団代表(53)との主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-全体的にドラフトはどう評価するか
まず(三浦)監督が1位を引き当ててくれたおかげで、思い通りといっていい、いいドラフトができたと思う。
-補強ポイントは
結果的に高校生投手のNO・1評価の選手と、大学生の投手で評価が一番高かった選手の2名が指名できた。野手陣も内野と外野でうちの評価の高い選手が取れた。非常にバランスのいい獲得になった。100点でいいのでは。いろいろシミュレーションをしていたが、いい内容となった。
-小園は競合を覚悟していたか
はい。今回は競合覚悟で三浦監督に引き当ててもらうことをお願いしながら臨んだ。
-小園の評価は
高校生ながら非常に完成された投手だというスカウトの評価だった。コントロール、変化球、もちろん真っすぐにも力がある。比較的早い時期に横浜スタジアムで活躍してくれると期待している。
-願掛けは
願掛けはした。
-成果は
くじ引きばかりは監督も言っていたが、努力のしようのない部分なので。スカウトの努力を形にするという一念で引いてくれたと思う。
-高校生投手の1位指名は直近ではなかったが
スカウト会議等々で小園投手の評価が、ずばぬけて高かったのが今年の特徴だった。
-小園にいくと決めたのはいつか
毎年のことだが、会議で議論を重ねて、最終的に決めるのは直前にやっている。今年も最後に控室に入ってから決めた。
-今年は1位を大卒、即戦力ではなく高卒にした理由は
今年は小園投手の評価が一番高かった。バランスが非常に重要なので、高校生の投手と即戦力の選手たちを組み合わせて取っていかないと。1位で小園投手が取れたので、その後、即戦力の投手が取れた。
-2位と4位は大卒の右腕投手だが
徳山(壮磨)投手に関しては、リストの中で大学生投手でNO・1の評価だった。小園投手が取れたことで、2位の順番で回ってきた。
-4位の三浦銀二を含めて右腕でバランスをとったのか
意図的に右に寄せたということではない。リストの中の順位通りに今回も出してもらった。
-育成も含めて外野手が多いが
育成の野手に関しては、今年取ろうと元々準備していた。けが人も結構出て、ファームの試合で外野手が足りないシーンもあった。育成の野手の層を厚くしておこうとした。
-捕手も育成で獲得したが
捕手も同様ですが、育成でいい選手が取れるのならば取ろうと準備していた。東出捕手が残っていたので指名した。
-DeNAは10年目で最初の指名選手では、くじで初めて勝った。これまで7連敗だったが、三浦監督は運を持っているか
引いた直後に持っていたなあと思った。本当によく引いてくれた。
-シーズン中で、ドラフト会議が普段の年より2週間早いが
去年からコロナ禍でスカウト活動をして非常に困難な仕事だったと思う。スカウトをやってない人には分からない苦労があったと思う。食事ひとつ取るのも今まで通りいかない。コツコツと足を運んでスカウト活動をしていた。スカウト陣は非常によく頑張ってくれたと敬意を表したい。
-小園の将来像は
監督も、ベイスターズを背負って立つエースになってもらいたいと言っていたが、同じ思いです。