ドラ1スラッガーは、美術の才能もアリ!? 中日から1位指名された上武大・ブライト健太外野手(22)が12日、群馬・伊勢崎市内の同校で松永編成部長らの指名あいさつを受けた。与田監督のサイン入りのドラフト会議用パスを受け取り「すごく重みのあるもの。将来的にチームの中心選手として、日本一を目指して貢献したい」と意気込んだ。

ガーナ人の父を持ち、走攻守がそろった高い身体能力を誇る長距離砲。「全力野球」を目指しており、担当の正津スカウトは「(守備の際)センターまで全力疾走する。全身バネのような走りは、見ていてほれぼれする」と太鼓判を押す。全力を注ぐのは、野球だけでなく授業も。同大学の渋谷理事長は、自らが担当する美術の授業でブライトが墨と顔彩を使って描いた絵手紙を披露。ヘルメットの絵に「安全第一」。イチゴの絵には「尊重と愛情」など、1枚1枚に工夫がこらされている。渋谷理事長は「絵もいいですが、添える言葉もとても素晴らしい」と評価するが、本人は苦笑いで「いやいや、全然です」と謙遜。何事にも全力な姿勢は変えず、プロの世界にも飛び込むつもりだ。【保坂恭子】