日本ハムからドラフト1位指名された天理・達孝太投手(17)が13日、奈良・天理市内の同校で指名あいさつを受け「ダルビッシュさん(パドレス)や大谷さん(エンゼルス)のようになれるか不安な部分もあるが、その中で楽しみを見つけて後を追っていきたい」と、世界へ羽ばたいたOBたちの姿に自らを重ねた。大淵スカウト部長は「長身で高校生の時点で(体が)動けている。見たことないような投手になるかもしれない」と大化けを期待した。

早くからメジャー志向を公言し「世界を代表する投手になりたい」と豪語してきた。この日、同スカウト部長は「メジャーに行くかどうかは別にして、最大限の力を発揮できるようサポートすると約束した」。ダルビッシュや大谷のように、まずは日本のエース、そしてその先の夢への挑戦も後押しする。23年に北海道北広島市に開場する「新球場の目玉になって欲しい」(同スカウト部長)と球団の期待は大きい。

日本ハムが北海道へ移転した04年。くしくも開幕戦が行われた3月27日に、達が生まれた。「縁があるんだなと思いました」。ドラフト1位指名は野球人生の序章。運命に導かれた北の大地で、17歳右腕の次章が始まる。【小林憲治】