楽天と宮城・東松島市は15日、奥松島運動公園野球場でパートナー協定調印式を行った。同協定は野球を通じたスポーツ振興と青少年の健全な育成を目的とし、東北各地の30市町村と連携を深めてきた。また、今回の締結を機に同球場の愛称が「楽天イーグルス奥松島球場」に決定。銘板除幕式も行われた。

式典には東松島市の渥美巌(いわお)市長(74)と楽天立花陽三球団社長(50)らが出席。渥美市長は「本市と楽天野球団が交流していくことは地域にとって望ましい。(同球場は)県内を含めた多くの市民の皆さんにご利用していただけたら」と願った。立花社長は「チアやスクールの活動を継続的にさせていただきながら、スポーツの力を使わせていただいて地域発展に貢献できれば」と期待を込めた。

同球場をはじめ周辺の施設は、11年の東日本大震災による津波で流失。約10年の月日と移転を経て、7月に復旧が完了した。

また、6月開催の「がんばろう東北シリーズ」で、田中将大投手(32)が東松島市のワッペン入りのキャップを着用しており、直筆のサイン入りキャップが贈呈された。【相沢孔志】