中日小笠原慎之介投手(24)が19日、ナゴヤ球場での練習後に引退する西武松坂への思いを明かした。中日でともにプレーした2年間について「ドラゴンズで一番キャッチボールを出来たと思うし、会話も出来た。あの2年間がなければ今のぼくはないと思う。神様に感謝、ご縁に感謝したい」と神妙に語った。

引退報道が出る直前には本人から連絡がきたという。「なんて返していいかわからなかった。辞めない人だと思っていたので、プロ野球の世界からいなくなるのは寂しいです」とショックは隠せない。「濃い話をたくさん聞けた。後輩にも伝えていきたい」と伝説右腕の伝道師役に名乗りをあげた。

松坂の教えをベースに今季は自己最多の7勝をマーク。プロ6年目で初の規定投球回数に5回2/3まで迫っている。シーズン残りは4試合。「あと1試合でなんとか決めたい。勝負がけになると思う」。次回は恩返しを結果で示す登板となる。