西武松坂大輔投手(41)の現役ラスト登板は四球だった。
引退試合で先発に臨み、日本ハム先頭の近藤と対戦。横浜高の後輩に対し、初球118キロは高めに抜けてボール。続く118キロは見逃しストライク。その後2球ボールが続き、カウント3-1。最後は5球目の116キロがインコースに外れ、四球となった。
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<すべてをやり終えて>
-投げ終えて
松坂 本来ならマウンドに立つ資格がないというか、立てるような状態ではなかったんですけども。これまで応援してくれた方々に対して、感謝の思いを込めて投げることと、今日のこの機会を持って自分自身へのけじめをつけたいと思いながらマウンドに立ちました
-結果は四球
松坂 正直ブルペンから投げていてもストライクが入るかどうか心配だったので、せめてものあの1球のストライクというのは、最後の最後で野球の神様が取らせてくれたのかなと今思っています
-スッキリしたいと言っていたが
松坂 もうこういう状態だって、自分ではもちろん分かっていましたけれど、最後に投げさせてもらって改めて、だからやめるんだよなってスッキリさせることができました
-全部さらけ出したいと
松坂 前日も今のぼくの状態をたくさんの方に知ってもらえたらと。なかにはまだ投げてほしいとか、言ってくれる方々もいたんですけど、もうその声には応えられないというのを改めて投げることで報告できたのかなと思っています
-場内1周
松坂 この球場の雰囲気、たくさんのお客さんが入ってくれている球場の雰囲気を味わえるのもこれが最後なんだなって思いながら、いろんな景色を見ながら少し昔のことを思い出したりしながら1周回らせてもらいました
-ファンの存在は
松坂 本当にいいときも悪い時もたくさんの方に支えてもらって、これだけやらせてもらったと思っているので、改めて感謝していますと皆さんに伝えたいです
-マウンドでの涙は
松坂 ふれられたくないですけど、やっぱりもう最後だなって思いですね。その思いと、今までありがとうございましたと。たくさんの球場のピッチャーズマウンドで投げてきましたけど、メットライフドームだけじゃなくて、これまで投げてきたピッチャーズマウンドに対してありがとうございましたという思いを伝えさせてもらいました
-胴上げはサプライズ
松坂 あまり胴上げは怖いのでされたくないと思っていましたけど、同い年の(赤田)将吾に背中押されて、行くぞって言われてやってもらったんですけど、日本ハムファイターズにいる横浜高校の後輩のみんなも来てくれてうれしかったです
-西武という球団は
松坂 スタートがライオンズで最後もライオンズの選手で終えられて本当によかったと思います。この2年は何もすることができなかったですけど、最後にこういう舞台を用意してもらって感謝しています
-投げてみて体の状態
松坂 大丈夫じゃないです(笑い)。正直、そうですね、ああいう状態でマウンドに立ちましたけど、本来立ってはいけないと思っていましたし、立てるような体の状態じゃないと自覚はしてましたので。ああいう姿でも投げるところを見せられて良かったと思います。ただその反動はもう来ています
-ワインドアップはこだわり
松坂 ワインドアップも野球を始めたころからかっこいいと思って続けてきたことですし、それは最後までワインドアップで通せて良かったと思います