阪神が糸井嘉男外野手(40)に対して来季契約の方針を固めたことが26日、分かった。

チーム最年長で来年7月に41歳を迎える「超人」が、プロ19年目を迎えることが確実となった。

今季はルーキー佐藤輝の加入もあり、代打が主戦場。それでもスタメン時は年齢を感じさせないパワーと巧打で驚かせた。今季初先発した5月7日DeNA戦ではエスコバーの153キロを打ち返し、バックスクリーン左に今季1号。9月26日巨人戦では1点リードの5回2死満塁で右翼線へ3点二塁打を放っている。

4年契約最終年だった昨季は右膝の激痛に苦しんだ。単年契約を結び直したオフは患部を鍛え抜き、右膝の不安を吹き飛ばした。9月11日広島戦では史上31人目の通算300盗塁も達成。今季は1度も1軍を離れることがなかった。

シーズン最終戦の試合前時点で76試合出場、打率2割1分、3本塁打、18打点。数字以上の存在感は誰もが認めるところだ。ハードな練習で数少ないチャンスに懸ける姿に、矢野監督も「諦めない姿を1番のベテランが見せてくれている」と感謝。ムードメーカーとしても慕われる男は、来季も虎に欠かせない。