西武の育成・長谷川信哉内野手(19)は23日、「開幕1軍」を目標に掲げた。

新たに就任した平石打撃コーチに、気になった選手として挙げられた高卒1年目。背番号122の右打者は「気にかけてもらったのはうれしい」と糧にする。支配下へ向けて「このオフになれたらいいと思うが、なれなかったとしても、キャンプ、オープン戦で結果を残し、支配下登録されて開幕1軍を目標に頑張っていきたい」と誓った。

「たまたまというか、実力じゃない」と言うが、今夏のエキシビションマッチで育成ながら1軍に抜てきされ、本塁打を放った。今季ファームでは72試合に出場し、打率2割2分9厘。変化球に苦しんだ反省も踏まえ、秋季練習では「タイミングの取り方」をテーマに打撃を磨く。内外野守れるユーティリティー性も特徴だ。

平石打撃コーチは、長谷川について「走っている姿」が印象的だという。「体のバネ」「身のこなし方」など非凡なものをみる。「走っている姿を見たら、あんまり野球に興味を持っていない人、知らない人も『おっ』ってなるかもしれない。それぐらいの魅力は感じる」とあらためて期待を寄せた。【上田悠太】