一振りでオリックスを崖っぷちから救ったAJ株が急騰している。25日の日本シリーズ第5戦で、代打アダム・ジョーンズ外野手(36)が9回に決勝ソロを放った。9回の代打決勝弾はヤクルト副島以来、20年ぶり。メジャー通算282本塁打、今季推定年俸4億4000万円の大物助っ人の横顔とは?

 

◆出身 1985年8月1日、米カリフォルニア州サンディエゴ出身。少年時代のあこがれの選手は、8度の首位打者に輝いた地元パドレスのトニー・グゥイン外野手。

◆球歴 高校時代は二刀流。速球派の投手兼遊撃手で鳴らし、2003年のドラフト1巡目(全体37位)でマリナーズ入り。投手の評価が高かったが、本人の希望で野手に専念。遊撃手でスタートもマイナー3年間で78失策と多く、2005年から外野手に。翌2006年に初昇格を果たし、同7月14日ブルージェイズ戦に「9番中堅」でデビュー。イチローと右中間をコンビを組んだ。

◆才能開花 2008年にオリオールズへトレード。移籍1年目から規定打席に到達するなど、一気にスター街道を駆け上がった。オ軍在籍11年でオールスター出場5回、ゴールドグラブ賞4回、シルバースラッガー賞1回。2013年の33本塁打、108打点はいずれもシーズン自己最多。

◆米国代表 WBCに2013年、2017年に連続出場。特に2017年は1次ラウンドのコロンビア戦で2次ラウンド進出を決めるサヨナラ打。2次ラウンドのドミニカ共和国戦では本塁打性の打球をスーパーキャッチし、準決勝進出の立役者に。準決勝では日本を2-1で撃破し、大会通算2本塁打5打点で米国の初優勝に貢献した。

◆生涯年俸 メジャーでのシーズン最高年俸は1733万ドル(約19億円)、通算14年での総年俸は約9850万ドル(約108億円)。オリックスとは2年800万ドル(約8億8000万円)で契約。

◆メジャー通算 1823試合出場で打率2割7分7厘、282本塁打、945打点。外野手で守備率9割8分6厘、102補殺。