今季限りで現役を引退した西武松坂大輔投手(41)の引退セレモニーが4日、西武のファン感謝イベントで開催された。メットライフドームのマウンドに笑顔で登場。球界関係者から多くのビデオメッセージが届いた。

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横浜高の恩師・渡辺元智元監督からは感謝の気持ちとともに、ねぎらいの言葉を掛けられた。「長い間ご苦労さま。私は貴兄にありがとうという感謝の気持ちを述べたいと思います。平成10年度横浜高校が前人未到の大記録を樹立しました。とりわけPL戦での延長17回、明徳義塾戦で奇跡の大逆転、そして京都成章戦のノーヒットノーランは今でも鮮明によみがえってきます」。98年春夏甲子園連覇を思い出した。

23年に及ぶプロ生活に終止符を打ち、最後のマウンドでは心を打たれたという。「10月19日、貴兄の最後の試合、これは感動しました。そこまでに至るまでの貴兄の人生の縮図を垣間見ることができたからです。栄光の影に苦労あり。感動しました。これからは次のステージに向かって、ケガと健康に注意して、頑張ってもらいたいと思います。最後に両親、家族を大事にしてください。ありがとう」と締めくくり、ソフトバンク王球団会長、巨人原監督、「元祖怪物」の江川氏らからねぎらわれた。また友人の俳優・妻夫木聡が登場し、同じ松坂世代として「あなたは僕にとってヒーローであり夢であり、そして最大のライバルでした」と花束を手渡した。