先発陣の軸として、今季2桁勝利を挙げたロッテ小島和哉投手(25)が26日、母校の浦和学院で恩師の森士前監督(57)が理事長を務める「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムで講演を行った。

「第1回 関東野球フォーラム2021 in埼玉」には、森氏や今季までソフトバンクを率いた工藤公康氏(58)も登壇した。

約200人の子どもと保護者、指導者の前で「緊張しています」と言いながらも、自身が野球を始めた小学2年から順番に出来事を紹介。森前監督の前で初めてブルペンに入った際、1球見ただけで「君ならセンバツ優勝できるよ」と言われたエピソードを「今でも覚えています。本当に甲子園に行けるのかな? とうれしかったです」と振り返った。

浦和学院での厳しい練習が「野球人としてのきっかけになりました」と明かした。早大を経て18年ドラフト3位でロッテ入り。小学生の頃は水泳と野球を両立しており「やるぞと決めたことはやる。野球以外のスポーツもやってほしい」と子どもたちにメッセージを送った。

森氏、工藤氏とのトークセッションでは、子どもからの「嫌いな打者は?」という質問に「打率を残す打者、三振しない打者が嫌です。粘られて四球とかヒットとか。日本ハムの近藤さんは、選球眼がいい。捕手のミットの所でファウルにしてきます」と答えた。

「すごいと思う投手」には、チームメートのロッテ佐々木朗希の名前を挙げた。「ブルペンで立ち投げでも、150キロを超える。球は速いし、(体が)柔らかい。あぁすごいってみんな口をそろえます」と明かした。

教え子の成長した姿を見た森氏は「たくましく感じました。勝負の厳しさも分かっているようなので、将来も期待が持てる。楽しみに見ていきたい」と話した。