いつか日本シリーズで勝負だ-。市和歌山高でバッテリーを組んだDeNAドラフト1位の小園健太投手(18)とロッテ同1位松川虎生捕手(18)が26日、ともに巣立った中学硬式野球チーム「貝塚ヤング」が大阪・泉佐野市内のホテルで開催した激励会に出席し、祝福された。

中学時代に日本一に輝いた2人は、ともに甲子園制覇を目指しながら、高3夏は全国優勝の智弁和歌山に県決勝で敗れ、涙を流した。6年間の思い出にあふれるバッテリーを卒業し、別々に頂点を目指す。小園は「日本一を懸けて戦うのは本当に理想だと思いますし絶対に負けたくない」と闘争心をむき出しに。「めいっぱいの力を出してぶつかっていく相手」と、これまでほとんど経験がない直接対決を夢見る。

松川も「1球1球真っ向勝負したい」と見据え、そのためにも「その勝負を楽しめるように。日本一の時の捕手になれるように」とチームの信頼を勝ち得る存在を目指す。ドラフト1位指名だけでなく、小園は背番号が「18」、松川は「2」と両球団の期待も極めて大きい。年末年始、ひと時の一家だんらんが終われば、リーグの顔を目指す日々が始まる。【金子真仁】