新庄BIGBOSSの初実戦で打者デビューだ! 今季から投打・二刀流に挑戦する日本ハム上原健太投手(27)が16日、沖縄・名護での自主トレを公開。BIGBOSS体制での初戦となる2月6日の紅白戦出場を志願し、世間の注目度も大きい一戦でバットでアピールすることを誓った。

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注目度が高いからこそ、アピールしがいがある。今季から投打・二刀流に挑戦する上原は、新庄BIGBOSS体制の初戦となる2月6日紅白戦の打者デビューに照準を合わせた。「出るつもりです。どんどん打席に立ちたい」と、出場を志願した。

昨年11月に二刀流挑戦を表明してから約2カ月。「だいぶバットを振れるようになってきたとは感じています」と手応えを口にした。絶対的に足りないのは実戦経験。「実際に生きた球、動く球にどれだけ対応できるか。早い段階からとにかく、生きた球を見ないといけない」と口にした。BIGBOSSからはSNSを通じ「難しく考えるな。投手なら芯を外す、打者なら芯に当てるだけ」とメッセージをもらっており、金言を力に変え、二刀流の道を切り開く。

投手に専念した昨オフまでと比べると「練習量が3倍くらい増えました」と苦笑い。「投手だけなら午前で終わっていたけど、そこから野手の練習やトレーニングが入ると、19時ころまでかかる」と、丸1日練習漬けの日々を過ごしている。

練習量が増えているからこそ、体のケアも念入りに行う。「両方やって疲れた状態で、いかにトレーニングのタイミングを作れるか」と日々試行錯誤だが、二刀流に挑戦する上原だからこそ、隙間に見つける“KEN TIME”で、技術を磨いている。

エンゼルス大谷以来となる投打の挑戦。「いろいろ考えてしまうところがあるので、純粋に楽しもうとすれば、難しく考えなくて済む。楽しんでみます」。キャンプインまで残された時間はわずか。限られた時間を有効活用し、二刀流開花につなげる。【小林憲治】

<上原「二刀流」挑戦経緯>

◆きっかけ 昨年10月に出場登録抹消された際、栗山前監督から「とりあえずやれ」と勧められる。50メートル5秒7の俊足で、18年交流戦で広島福井から本塁打を放っており、打者としての可能性を評価される。

◆決意表明 11月14日の沖縄秋季キャンプ最終クール2日目、「来シーズンから、二刀流のほうを挑戦させていただくことになりました」と宣言。キャンプ中に稲葉GMから提案されていたことを明かす。同日はブルペンでの投球練習後、野手練習に合流しロングティーとフリー打撃を行う。

◆柵越え3発 11月15日、沖縄・国頭での秋季キャンプでフリー打撃を行い、51スイング中、右中間へ柵越え3本。この日は野手メニューに専念したが、前日から午前に投手練習、午後に練習に取り組む。

◆大谷から助言 12月中旬にエンゼルス大谷にLINEで質問。「簡単に言うと『ピッチャーと野手という考えではない』と」、区別しない意識を教わる。1カ月ぶりの投球練習として、捕手を立たせて30球。