佐賀・嬉野市内で合同自主トレを行っていたソフトバンク柳田悠岐外野手(33)、日本ハム清宮幸太郎内野手(22)ら6選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと17日、各所属球団が発表した。他に陽性となったのはロッテ安田尚憲内野手(22)とソフトバンク真砂勇介外野手(27)、谷川原健太捕手(24)、西武戸川大輔外野手(25)とスタッフ2人。球界にコロナ禍が広がり、キャンプや開幕への影響が懸念される。

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柳田らは今月6日から、佐賀・嬉野市内で合同自主トレを行っていた。15日に西武戸川、ロッテ安田が発熱の症状を訴え、翌16日に参加していた選手、スタッフ計12人がPCR検査を受検。17日に選手6人とスタッフ2人の陽性が判明し、自主トレ中断を余儀なくされた。

陽性の選手らはそれぞれ、現時点では発熱などの症状はなし。公共交通機関を使わずに移動し、自宅や療養機関などで隔離療養を開始した。また、陰性判定だった他のスタッフ4人は濃厚接触者判定を待ち、自宅などで待機している状況だ。

無症状感染の場合は、療養期間終了まで、献体接種日から最低でも1週間以上を要する。その間は外出できず、自宅などでできる範囲のトレーニングに限定される。最短で療養期間を終えたとしても、練習ブランクによる影響は避けられず、2月1日からの春季キャンプにも出遅れる可能性が高く、開幕への影響も心配される。

ソフトバンクではオフ期間については、ペイペイドームやファーム施設など、球団施設を利用する際にはスクリーニング検査の受検が義務づけられていた。契約期間外でもあり、特別な外出制限などは設けておらず、地元など各地でトレーニングしている選手については検査義務はなかった。

また、柳田組は12日に報道陣向けに自主トレ公開していたが、オンラインで取材対応したソフトバンク井上広報室長は「選手と報道陣の接触の危険がない状態で実施している。公開が感染のきっかけになったとは考えていない」と説明した。【山本大地】