ソフトバンクが新型コロナウイルスの猛威に襲われた。球団は17日、柳田悠岐外野手(33)、松田宣浩内野手(38)、牧原大成内野手(29)、真砂勇介外野手(27)、谷川原健太捕手(24)、野村大樹内野手(21)の6人が陽性判定を受けたと発表。今後は自宅などでの隔離療養を余儀なくされ、春季キャンプに出遅れる可能性が高まった。12日に陽性判定を受けた渡辺陸捕手(21)を含め球団の陽性者は7人に。開幕にも影響が出る恐れが出てきた。

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ソフトバンクが緊急事態に陥った。柳田らは今月6日から、佐賀・嬉野市内で合同自主トレを行っていた。15日に参加選手の一部が発熱の症状を訴え、翌16日に選手、スタッフ計12人がPCR検査を受検。日本ハム清宮、ロッテ安田、西武戸川も含め、柳田ら選手6人とスタッフ2人の集団感染が判明し、自主トレの打ち切りを余儀なくされた。

熊本県内では松田らが合同自主トレを行っていたが、こちらも15日に一部の選手が発熱。16日に選手、スタッフの計13人が検査を受け、一緒に練習していたDeNA宮崎と嶺井、西武山田とスタッフ1人の計7人の陽性が確認された。

ソフトバンク勢は、柳田組で真砂と谷川原も陽性。松田組では牧原大、野村大が陽性判定を受け、1日で6選手の罹患(りかん)が判明。現時点で陽性の選手らに発熱などの症状はないという。公共交通機関を使わず移動し、自宅や療養機関などで隔離療養を開始した。また、陰性判定を受けた他の選手、スタッフらは濃厚接触者判定を待ち、自宅などで待機している。12日には福岡工大で中村晃らと自主トレしていた渡辺陸が陽性判定を受けており、チームでは直近で合計7選手の陽性者が出ている。

無症状感染の場合は、療養期間終了まで、献体接種日から最低でも1週間以上を要する。その間は外出できず、自宅などでできる範囲のトレーニングに限定される。最短で療養期間を終えたとしても、練習ブランクによる影響は避けられず、2月1日からの春季キャンプも出遅れる可能性がある。新主将を務める柳田は「より、けができない。1軍で完走したいですね。最初から最後まで」と燃えていたが、思わぬ形で出はなをくじかれた。【山本大地】