侍になりたい!! ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、日本代表選出に意欲を見せた。23日、都内でアドバイザリー契約を結ぶ「コラントッテ」のトークイベントに出席。23年3月に開催が見込まれるWBCについて「一度は経験してみたいなと思います」と話した。星稜高時代にU18代表を経験した右腕は、今季の目標を「優勝」と「2桁勝利と規定投球回」に定めた上で、トップカテゴリーでの日の丸も目指していく。

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身近な存在からも刺激を受ける。昨夏の東京五輪で金メダルを獲得した同僚の山田と村上からはチャンピオンリングを見せてもらい「すごく格好良かった。うらやましいなって思いました」という。さらに「村上選手が『そこを経験することって、すごく大きなものになる』と。まずそこ(代表)にいけたらうれしいと思います」と意欲を示した。

侍への道が険しいことは自覚している。「ぼんやりと行ってみたい気持ちはありますけど、まだそんな数字も出してない。ほんと今年次第だと思うので、頑張りたい」と引き締める。昨季はチームトップタイの9勝を挙げ、105イニングを投げた。この日、約80人のファンの前に掲げた「優勝」のためにも「2桁勝利と規定投球回は投げられるように頑張りたい」とさらなる成績向上を目指す。無限の可能性を秘めた右腕がすべてをクリアした時こそ、ぼんやり見えていた「侍」がクッキリと視界に入ってくる。【鈴木正章】