宮崎での春季キャンプ2日目、巨人原辰徳監督(63)は真っ先に2軍へと向かった。メイングラウンドに侍ジャパンの栗山英樹監督が視察に訪れる予定だったが、その前に2軍で1軍昇格を目指す選手のもとに足を運んだ。

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練習前、右翼で円陣を張る選手の前に立った。真剣に見詰める選手に、どんな言葉をかけたのか。「まあ、いろんなこと言ったけどね」と言いながら、続けた。

「平等だということ。支配下から育成になった人もこの中にはいるし、育成選手としての人もいる、メンバーは101名だけど、みんなワンチームだと。実力至上的なことはもちろんあるけれども、必ずチャンスはある、というところでね。そういう部分ですね。大志を持つということでしょうね」

今季は「全員が横一線」と掲げている。70人が上限の支配下枠の残りは、あと10。門戸は開いているから、競争に打ち勝って奪いに来てほしい-。選手への期待度を、掲げる競争原理の本気度を、2日目の視察での訓示で伝えた。若手がしのぎを削る姿に、指揮官は温かくも厳しく、熱い視線を注いでいる。【浜本卓也】