ロッテのドラフト2位池田来翔内野手(22=国士舘大)が17日、巨人との練習試合(那覇)に1番二塁でスタメン出場し、3安打でアピールした。二塁手は中村奨吾内野手(29)が4年連続で全試合出場を続ける一方、次世代の台頭も必要。ドラ2の強打者が格好の存在になってきた。64層から成るロッテ「パイの実」ばりに選手層が厚くなれば、52年ぶりリーグ勝率1位に近づける。

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背番号00、池田の存在が日増しに大きくなる。昨季11勝の巨人高橋から初回、いきなり左中間を割るライナー。滑って転んで二塁打は逃したが、3番岡の適時二塁打ではしっかりホームまで駆け抜けた。

「勢いをつける最初の打者なので、そういった面では初球からヒット打てれば良かったですけど」

とはいえ、フルカウントからの8球目を仕留めたことは大きい。6回もカウント3-2の7球目にリプレーのような打球を飛ばした。粘りの対応に、井口監督も「そんなに大きな波がなさそうかなと思います」と評価。「守備も含めて、非常にいい活躍だったと思います」。左右の難しいゴロも処理し、実戦で株を高めた。

未来を担うべき男だ。主将の中村奨が昨季、二塁を守らなかったのは4試合9イニングのみ。しかも4年連続全試合出場中。頼もしすぎる活躍の一方、依存も大きい。サポートしつつ猛追できる若手が必要だった。首脳陣の期待も大きい。

「送球、ちょっと弱いんじゃないの!?」

2次キャンプ地糸満の、人影まばらなサブグラウンド。特守で併殺練習を行う池田に、普段は見守ることが多い井口監督がハッパをかけた。優勝だけを狙う指揮官の目は、アグレッシブな新人をしっかり捉える。「沖縄では基本的にフルで。(宮崎遠征から中村)奨吾が来れば、三塁をやらせたり彼の幅を広げたい」。1位松川らも含め、早くも成功を感じさせるドラフト戦略。ロッテがじわじわ厚くなる。【金子真仁】