今年は開幕直後から新外国人選手が見られるかもしれない。3月1日以降、受け入れ責任者の管理を条件に観光以外の新規入国が認められたことを受け、NPB各球団が動きだした。楽天は3月第1週にも来日できる見通し。巨人は米国アリゾナでの合同自主トレを終えた。

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楽天石井一久GM兼監督が、ギッテンス、マルモレホスの両新外国人選手の合流時期のめどが立ったと明らかにした。今後の新型コロナウイルス感染状況により予定変更の可能性があることを強調した上で「(入国が)3月の1週目というところは現実的にはなってきているのかなと思います」と説明した。

2月24日に外務省が、外国人の入国に関して新たにガイドラインを発表。「水際対策強化に係る新たな措置」として、1日以降、受け入れ責任者の管理の下、観光目的以外の新規入国が認められる。指揮官は「ビザは日本の申請というところは全部終えてストップしているので。次はアメリカ国内での申請になってくると思う」と説明した。

チームは8日から16日まで静岡でオープン戦を主催する。ギッテンスとマルモレホスがスムーズに入国できれば、7日間の隔離期間をへて静岡から合流となる。ファームではなく、1軍で調整を行わせる方針だ。「トレーニング内容やバッティングや守備の映像はもらって見てる。それなりに体は動かしてる」とうなずいた。

キャンプ中、家庭の事情で台湾に帰った宋家豪は、すでに再入国をして隔離期間中。同じく静岡からの合流の見通し。外国人選手たちの状態が順調に上がれば、想定通りの戦力が整った状態で開幕を迎えられる可能性がある。

楽天以外の各チームも新外国人来日に向けた準備を急いでいる。2月の春季キャンプには不在だったが、3月中には強力助っ人たちのプレーが見られそうだ。

◆昨年の外国人選手来日 12球団47人が3月になっても来日ができなかった。同月下旬には徹底した防疫措置を条件に入国を認める「特例措置」が認められたが、DeNAソト、オースティンら開幕に間に合わない選手は多かった。また巨人スモーク、西武メヒアなど、家族が来日できないことが影響し退団するケースも相次いだ。