日本プロ野球選手会は7日、日本ハム球団に対し、抗議文を提出したと発表した。

日本ハム「ノンテンダー」選手会抗議文にコメント「誤解や誤認複数ある。一度話し合いの場を」>>

日本ハムは昨年11月、3選手(西川、秋吉、大田)を「ノンテンダー」として自由契約。球団は「選手が取得した権利を尊重」、「選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できる」などと説明していた。

これに対し、同選手会は、実際は、他球団に移籍した2選手(西川、大田)はプロ野球協約で定められた減額制限を超えてしか契約することができず、1選手(秋吉)はNPBと契約すらできなかったとして「単に選手の価値を一方的に下げるものです。そこで、当会は、本件球団が今後、選手の価値を一方的に下げるような態様で選手を取り扱うことを控えると共に、このような行為をノンテンダーなどと称し、選手やファン、社会一般に誤解を与えることがないよう、厳重に抗議しました」としている。

また、日本ハム球団が「3選手と…プレー環境について協議した結果」と発表した点も問題視。選手会のヒアリングによると、球団からの事前予告はなく、一方的に契約しない旨を伝えられ、プレー環境について協議した事実はないという。さらに、再契約の条件提示や再契約の可能性などを伝えられたこともなかったとし「このような事実と異なる経緯を発表したことも、選手当人や本件球団に現在所属する選手との信頼関係を損ねるだけでなく、ファンや社会一般を裏切る行為であることから、当会は、本件球団に対し厳重に抗議しました」とした。

その他、日本ハム球団の契約更改交渉について「選手にその意向や他球団の選手の活躍状況を踏まえた契約交渉の余地を認めてきませんでした」、「現在は代理人利用が少しずつ認められるようになっているものの、代理人交渉を行った選手をトレードで放出したり」といった点も主張した。