“鉄仮面ルーキー”巨人ドラフト3位の赤星優志投手(22=日大)が、東京ドームデビューで開幕ローテーションをほぼ手中に収めた。

開幕前最後の登板で、6回5安打1失点6奪三振。立ち上がりの1回は1死から連続四球を与えるなど、「調子があまり良くなかった」。それでも「6回1失点でまとめられたのが良かった」と、直球の制球が定まらなかった立ち上がりからの修正力を示した。

春季キャンプ中に桑田投手チーフコーチ直伝の“桑田カーブ”を駆使。3回1死二、三塁のピンチから楽天浅村を相手に牙をむいた。149キロの直球を4球続けて追い込むと、外角へのカットボールを挟んでフルカウントからの6球目。低めボール球の122キロカーブを振らせ、空振り三振に斬って取った。続く島内もツーシームで三邪飛に打ち取りこの回無失点。カーブの出来に「キャンプから練習してきて、徐々に自分のものになりつつあるのかなと思います」と好感触を口にした。

本拠地初マウンドを好投で締めくくった鉄仮面右腕は「優勝に貢献できるような投球が出来ればと思います」と今後も東京ドームでチームのために腕を振る。

◆赤星優志◆ あかほし・ゆうじ。1999年(平11)7月2日、東京都生まれ。日大鶴ケ丘では甲子園出場なし。日大では4年春の東都2部リーグで最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率。21年ドラフト3位で巨人入団。契約金6000万円、今季年俸1000万円(金額は推定)。175センチ、78キロ。右投げ右打ち

 

▽巨人原監督(赤星について)「順調に来ていると思いますね。(球数は)88球ね、90球近くいったのは良かったと思いますね」

▽巨人桑田投手チーフコーチ(赤星について)「ブルペンから、今年見た中で一番調子が悪かった。カーブをうまく使いながら粘ったのは、非常に収穫ある試合だった。(開幕3戦目の先発)そのつもりでいます」