やっと、やっと、やっと虎が勝った! 矢野阪神が開幕からの連敗を9で止めた。

打のヒーローは4番の佐藤輝明内野手(23)だ。中野の適時打で1点を先制した初回。DeNAロメロの内角真っすぐを捉えた中押し2ランを右翼に運んだ。40打席目の22年1号に右手を突き上げ、ベンチでもほえるなど感情爆発。入場制限解除で3年ぶりに満員となった22年甲子園初試合でファンも熱狂させ、チームの息も吹き返させた。

【関連記事】阪神ニュース一覧

今季初甲子園での快勝にファンも熱狂した。大声での応援はまだ禁止。だが勝利を渇望していた分、試合後流れた六甲おろしに思わず口ずさむファンも出た。

地元西宮市の浜田茜さん(14)夏芽さん(8)姉妹はとびきりの笑顔。家族によると「1年に何回かしか泣かない」という茜さんは佐藤輝の本塁打に号泣。「この1年で一番うれしかった。たぶん来年まで合わせても一番うれしい」と喜んだ。大阪・高槻市の柿本健太郎さん(31=会社員)は佐藤輝が三塁を守ると期待して、三塁側アルプス席に陣取った。右翼席への大きな放物線を見届け「最高でした。一体いつ勝つのかなと思って…。初戦の京セラドームでは逆転されたので、最後までヒヤヒヤしながら見ていました」と熱戦を堪能。大阪市の土屋美和さん(接客業)は夫、妹と観戦。「サトテルの本塁打の瞬間は、思わず席を立ってしまいました。西さんの完封も最高。開幕戦も見に行って残念だったので、リベンジできました!」と会心だった。