日本ハム新庄剛志監督(50)が監督業の難しさを吐露した。ロッテに完封負けした試合後の会見で「自分が選手やってた時は自分のせいで割り切れるけど、(監督として今は選手の)いいものを出してあげたいっていう気持ちが強いし、悔しんでる顔を見たくないし。監督として難しい面でもあるし、楽しい面でもある。成長した時に、もっとハッピーになれるしね」と、話した。

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監督として、歯がゆい試合であったことは間違いない。投手陣が2失点で抑えながら、野手陣は2度の満塁機を生かせずに今季4度目の0封負け。2度あった犠打のサインはいずれも決まらず、絶好機であと1本も出ない。7回1死満塁で代打として送った清宮幸太郎内野手(22)はカウント3ボールから「打て」のサインで真ん中の150キロ直球を見逃した。

新庄監督は試合を振り返りながら、清宮については「本人が一番、悔しかったと思う。でも、前みたいな中途半端なスイングはなくなってきているから。タイミングとしては高いフライも上がっているし、紙一重なんですよ。その紙一重が一番難しいんだけど。それをね、調子が上がってきて真芯で捉えて喜んでいる姿を見たいですね、早く。まあまあ、清宮君だけじゃなくて、選手全員がそういう気持ちになってほしい。待てって時、待てって(サインを)出すんだから。打てる時は打ってほしいのよ、結果を恐れずに。ヒーローになるチャンスをあげてきたいよね。(BIGBOSSの期待に)応えてほしい」と、選手へ訴えかけた。

チーム再建は始まったばかり。「目先の1勝より、今後の、先の成長に俺は期待しているから」と話した新庄監督は「でも、これからですよ。これからガンガン、もっともっと大事な場面が来て、もっともっと活躍してもらって、やっていけばいい」。ブレないBIGBOSSは、前だけを見据えていた。