耐えた! ソフトバンクは延長12回の末、今季初の引き分け。打線は6安打無得点だったが、投手陣は7人の継投で0封と粘った。息詰まる試合展開に、藤本博史監督(58)は「(相手先発の)隅田がよかったので、打つ方はなかなか難しかった。でもうちのピッチャーも頑張って、なんとか点を取られずに、負けない野球をしてくれました」と目を細めた。

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先発の東浜は、2週間ぶりのマウンドで7回途中2安打無失点の快投。適度にボールを散らし、西武打線に的を絞らせなかった。「調子はあまり良くありませんでしたが、丁寧に投げる事を心掛けました」。先発右腕の後を受けた嘉弥真、又吉、モイネロ、藤井、板東、森も好救援。チーム防御率も1・67と12球団トップに浮上し、層の厚さを見せつけた。指揮官も「負けなかったことが良かったですよね」と繰り返した。

これで今カードは1勝1分。10日の同戦に勝てば、63年以来59年ぶりとなる開幕から5カード連続の勝ち越しが決まる。さらに開幕13試合目での貯金10到達なら、55年の10戦目に次ぎ、2番目の速さ。負けなかったことが、快挙達成へ希望をつなぐ。

指揮官は「明日はなんとか勝って。切り替えていきましょう」と気を引き締めた。ソフトバンクのロケットスタートは、まだ終わっていない。【只松憲】