ロッテ佐々木朗希投手(20)が令和の世に力を示した。オリックス戦に先発しプロ初完投を令和初、28年ぶり史上16人目の完全試合で飾った。

【写真たっぷり詳細ライブ】ロッテ佐々木朗希が完全試合!13連続奪三振の日本記録含む日本最多タイ19奪三振

▼ロッテ佐々木朗がプロ野球史上16人目の完全試合を達成した。完全試合は94年5月18日に槙原寛己(巨人)が広島戦で記録して以来、28年ぶり。パ・リーグでは78年8月31日の今井雄太郎(阪急)以来44年ぶり8人目。指名打者制では今井に次ぎ2人目。ロッテでは73年10月10日の八木沢荘六以来2人目。20歳5カ月での達成は、60年島田源太郎(大洋=20歳11カ月)を抜く史上最年少となった。

▼佐々木朗はプロ通算14試合目で初完投。完全試合を初完投でマークしたのは史上初。毎回奪三振で完全試合も初めて。

▼完全試合は50年に藤本英雄(巨人)が西日本戦で初めてマークして以降、今回の28年ぶりが最長ブランクになる。4月までの達成は初めて。チーム13試合目での達成も、66年佐々木吉郎(大洋)の19試合目を上回る最速。

▼完全試合を含めたノーヒットノーランは20年8月15日DeNA戦の小川泰弘(ヤクルト)以来でプロ野球83人目(94度目)。

▼1回の吉田正から5回の西村まで、13連続奪三振。57年7月23日南海戦の梶本隆夫(阪急)、58年5月31日西鉄戦の土橋正幸(東映)の9連続を上回り、連続打者奪三振(ゲーム)のプロ野球新記録となった。1回の吉田正から4回の後藤まで、8者連続空振り三振も史上初。

▼13連続を含む毎回の19奪三振。95年4月21日ロッテ戦で野田浩司(オリックス)がマークした1試合最多奪三振のプロ野球記録に並んだ。野田は勝敗がつかず、勝利投手では最多奪三振になる。これまでロッテの1試合最多は79年6月8日近鉄戦の村田兆治で16個だった。ロッテの毎回奪三振は11年7月8日ソフトバンク戦の成瀬善久以来、球団11年ぶり。

▼今季は初登板の楽天戦初回から23イニング連続奪三振。シーズン初登板からの連続イニング奪三振では、昨季の伊藤大海(日本ハム=プロ初登板から)に並ぶ最長となった。シーズン初登板からに限らず、23イニングは19年種市篤暉に並ぶ球団記録。プロ野球記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングだが、全試合先発や日本人の最長は20年山本由伸(オリックス)の25イニング。山本の記録へあと2と迫った。

▼今季は3試合連続2ケタ奪三振。ロッテの3試合連続2ケタ奪三振は、95年伊良部秀輝(4試合1度、3試合1度)以来、球団27年ぶり。