ソフトバンクは今季唯一の宮崎開催を雨で流した。春と秋のキャンプ地として縁が深いが、西武戦は午後5時30分に中止が決定。代替日はペイペイドーム開催のため、次に訪れる時は秋のキャンプになる。藤本博史監督(58)は「なんとかこのペナントレースを頑張って、秋にいい報告ができるように頑張りたいです」と、2年ぶりのリーグ制覇&日本一報告を約束した。

先発予定だった石川も「1年に1度の宮崎での試合が中止になって残念です」とがっくりだった。それでも思いは監督と同じ。「秋季キャンプで宮崎に戻って来た時に、宮崎のファンの方々にいい報告ができるように。次の登板に向けてしっかり準備していきたい」と引き締めた。右腕は週末の敵地日本ハム3連戦に回ることが決定。11日の西武戦(ペイペイドーム)は予定通り、東浜が先発する。

中止のアナウンス後には、3年目の海野隆司捕手(24)が雨中のグラウンドでヘッドスライディングを連発した。「宮崎のファンの方々が雨の中、スタンドに来ていただいていたので、少しでも楽しんでいただきたい気持ちでした」と全身ずぶぬれ。ため息をついていた鷹党に、ささやかなファンサービスを届けた。

チームは6連勝中。文字通り、水を差された形だが、指揮官は「本当にやりたかったです。まぁ雨には勝てないですよね」と切り替えた。約1週間ぶりのペイペイドームで仕切り直し、首位楽天猛追へ連勝を伸ばす意気込みだ。【只松憲】

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