サマースタイルのドレッドヘアをなびかせた。巨人アダム・ウォーカー外野手(30)が“ズッキュン砲”をさく裂させた。1点リードの5回1死一、二塁、広島床田の初球に襲いかかった。内寄りの145キロ直球を一閃(いっせん)。左翼席に放り込む8号3ランに「ストレートに振り負けないようにと思って打席に入りました。最高の結果になってすごくうれしいよ」と揚々と言った。

この日の試合前練習後に自慢の新ヘアスタイルを披露した。生え際まで編み込み、サイドを刈り込んで涼しげになった。「今朝(散髪に)行ってきました。米国でもこういう髪形をしたことはあるけど、日本でもヘアサロンを見つけられてよかった」と気分上々で球場入りした。

色鮮やかな日替わりバンダナもこだわりの1つ。来日時に持参したものと、買い足したものを合わせて20種類近くに及ぶ。「(母国の)家には、この倍以上あるよ。必要に応じて母親に送ってもらっている」と色とりどりの“ハチマキ”でモチベーションを高める。

1度もメジャー昇格がなかった独立リーガーが、ジャパンドリームへとまい進している。12日DeNA戦から6試合連続で2番に入り、打率3割4厘、1本塁打。ポランコとともに6戦連続安打中で直前まで5連敗中だったチームは5勝1敗と復調した。原監督も「なんか物おじしないところがいいですよね。プレースタイル、自分のペースというかね、自分の世界を持っている感じがしますね」と評した。頭上にハートマークをつくるウォーカーが“ズッキュン砲”で連勝に導いた。【為田聡史】

▽巨人ポランコ(2回先頭で8号先制ソロを放ち、ウォーカーとともにお立ち台)「ベストフレンドとここに立つことができてうれしい。2人とも1年目でロッカーも隣なので常に情報交換をしながらやっている」

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