阪神がまたしてもヤクルト先発の小川に屈し、今季11度目の完封負けを喫した。前回本拠地で迎えた3日の対戦では完封勝利を献上した相手に、再び打線が沈黙。3度の得点圏をものにできず、小川に16イニング連続で無得点に抑え込まれた。小川が降板した8回以降も、リリーフ陣になすすべなかった。

守備のミスも響いた。1点ビハインドの7回、マウンドには2番手岩貞。先頭から2者連続三振を奪うも、1番塩見に中前打を浴び、2死一塁から山崎が三塁線へセーフティーバント。三塁手佐藤輝が一塁へ悪送球し、適時失策で一塁走者の塩見が本塁へ生還。なおも2死二塁から、3番手加治屋が山田に右中間を破られる適時二塁打を浴び、リードを広げられた。佐藤輝は8回2死からも代打大田の三ゴロ一塁へ悪送球で2失策。チームは今季最多の3失策と乱れた。

先発したジョー・ガンケル投手(30)は6回1失点の好投も実らず、無念の4敗目を喫した。失点は5回1死一塁から山田に左中間越えの適時二塁打を許したのみ。最速150キロの直球とツーシーム、スライダーなどを両サイド、低めに丁寧に投げ分け、的を絞らせなかった。今季最多93球の力投だったが、勝ち星に恵まれなかった。

投手陣は3失点以下の試合を21試合連続に伸ばしたが、打線が振るわなかった。開幕から最下位に沈み続ける阪神が、なかなか連勝街道を突き進めない。

▼阪神は今季11度目の完封負けを喫し、そのうちヤクルトには6度目となった。小川には5月3日の甲子園で完封され、特に神宮では通算6勝を献上しながら黒星は1つと苦手にしている。今季のヤクルトでは石川にも2戦2勝を許して防御率は0・00と、左右の両輪に苦戦。他球団では、広島床田や巨人赤星にもすでに2勝ずつを献上するなど苦手にしている。

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