神奈川大(神奈川大学野球)が、現DeNA浜口遥大投手らを擁し4強入りした2015年(平27)以来、7年ぶりに初戦を突破した。

先発した最速152キロ右腕の神野竜速(かみの・りゅうどう)投手(4年=西武台千葉)が、5回4安打2失点と試合を作った。この日の最速はスカウトのガンで149キロだったが、直球は常時140キロ台を計測。それでも今秋ドラフト候補は「最初はバタついて、自分らしさが出なかった」と、ボールが上ずってしまった点を反省した。2回以降は重心を落とし、リリースポイントを前に置くイメージに修正。低めにボールが決まりだし「悪いなりに修正は出来たのかな」と、手応えをつかんだ。

試合は継投策がしっかりはまった。2番手左腕・渡辺匠(たくみ)投手(4年=国学院栃木)が3回をパーフェクトに抑えると、9回を川合勇気投手(4年=掛川西)が0に抑えた。岸川雄仁監督(48)は「今日は左が多かったのもあって6回で渡辺を出しました。正直、私の想像以上のピッチングをやってくれました。あれでチームが落ち着きました」と、中継ぎ陣の奮闘をたたえた。

リーグ戦の成績は10勝1敗。10勝のうち9勝が2点差以内と、厳しい戦いを勝ち抜いてきた。接戦に強い神大が、全国でも本領を発揮した。