3大会連続22回目出場の佛教大(京滋大学)は、今季初先発の最速143キロ右腕・山本奨人投手(3年=智弁学園)が7回途中を1安打に抑える完璧な投球で勝利に導いた。

130キロ台~140キロ台前半の直球にツーシーム、スライダーを組み合わせ、7回2死まで完全投球をみせた。好投の要因を「コースにしっかり決まって、変化球と真っすぐのバランスが良かったです」と振り返った。

恩師からの励ましが力になった。今季のリーグ戦は主に中継ぎを担当。試合前に突如今年初の先発起用を言い渡され、「正直驚きました」と緊張が止まらなくなった。そんな時に高校時代の恩師、智弁学園・小坂将商監督が現れた。「『緊張してんのか』と軽い感じで僕を和ませてくれて、楽になりました」。心は落ち着き、いつも以上の投球が出来た。

7回2死に初安打となる右前打を許し、続く打者に四球を与えたところで降板。2番手の今秋ドラフト候補で最速148キロ右腕・木村光投手(4年=奈良大付)がその後をパーフェクトに抑え、初戦を突破した。木村は「後輩がしっかり抑えてくれていた。先輩として、次につなぐ気持ちでした」と振り返った。

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