今秋ドラフト候補の名城大・野口泰司捕手(4年=栄徳)が攻守で躍動した。4回、速球をとらえて中前に運んだ。8回も中前へ。マルチ安打で持ち前の打力を示した。

存在感が際立ったのは、両校無得点の6回だ。1死一塁で二盗阻止の強肩を披露した。先発の松本凌人投手(3年=神戸国際大付)をリードし、9回1失点完投に導いた。NPBのスカウトが一堂に会する前で非凡さを示した。

昨年12月は松山市での侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿に参加。6月18日から行われる、ハーレム国際大会(7月8~15日、オランダ)に出場する大学日本代表の選考合宿メンバーにも名を連ねる。全国の晴れ舞台で力量を発揮した。

チームは1点を追う8回無死一、二塁で伊藤雄紀内野手(3年=高崎健康福祉大高崎)が右翼に値千金の逆転3ランを放ち、しのぎ合いの投手戦を制した。昨年に続いて初戦を勝った。安江均監督(62)は「うれしかった。感動しました。鳥肌が立ちました」と振り返った。伊藤は「そんなホームランを打てる打者じゃない。いい感じで飛んでくれてよかった」と話した。

【関連記事】大学・社会人野球ニュース一覧>>