オリックス山本由伸投手(23)が8回112球7安打2失点と熱投も、今季7勝目は持ち越しとなった。

阪神打線を相手に7回までスコアボードに0を並べ「立ち上がりから徐々に感覚も良くなっていきましたし、全体的には悪くはなかったと思います」と振り返ったが、悲劇は8回に訪れた。

8回2死から3番近本に遊撃内野安打で出塁を許すと、同学年の佐藤輝を打席に迎えた。「すごくバッティングが良いので対戦は楽しみです。(阪神戦は)関西の野球ファンがたくさん見てくれると思うので、しっかり投げたいですね」とエースが話していた通り、京セラドーム大阪は熱気に包まれた。

関西ダービー注目の対決は、6球目スライダーを右前に運ばれた。これを右翼の佐野皓がはじき、適時三塁打に。その瞬間、山本の今季初完封が消えた。

悪夢は続いた。5番大山の打席でフォークを投じるも、捕手伏見が後逸して同点に追いつかれ、今季7勝目は目前でスルリ。チームは延長11回に力尽き、4連敗を喫した。

8回で降板した山本は「粘り切れず、同点に追いつかれてしまって悔しいです」と、無念の言葉を残すしかなかった。【真柴健】

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