<西武0-2オリックス>◇18日◇ベルーナドーム

地元・岡山県で目にした「山本由伸」の4文字は、年月を経て大きく、全国に羽ばたいた。

「初めて新聞に載ったのは中学生のとき。野球の大会で名前だけ載ってました。あの頃は1行だけだったんですけど『あ、山本由伸!』ってうれしい気持ちになりました」

宮崎・都城高では初めて紙面に写真が掲載され、オリックス入団時に初めて色がついた。「一生懸命、頑張っていたら、どんどん写真や記事が大きくなってきたんです」。開幕前には、記者にこう宣言していた。

「ニッカンはオリックス1面、たまに扱ってくれますよね? 有り難いっすよ、本当に。なんとかオリックスが1面に載せてもらえるように頑張ります!」

デジタル時代においても、新聞紙面で大きく扱ってもらうことが原動力のひとつだった。昨季は25年ぶり悲願Vを成し遂げ、1面連発。今季も、ここから巻き返す。【オリックス担当=真柴健】

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